流域圏環境再生センター

センター概要

センター設立の経緯

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 海域では,港湾,入り江奥部,河口部などの底泥にヘドロが堆積する一方で,海水中の栄養塩が不足し,ノリやアサリなど水産物は生育できない状況にあります.また,ダム建設,川砂・海砂の採取により砂浜域が後退し,干潟は痩せています.これら沿岸域で起こっている一連の問題は,山・川・里・海を一体のものとして流域圏全体を俯瞰した取り組みを行わない限り理解できません.
 流域圏の総合的管理の概念は,海洋基本法(2007)においてようやく芽生えてきましたが,現実はまだ県域や縦割り行政と言われる省庁間の壁により分断されており,物質循環に関わる多くの問題はまったく解決されないままです.
 また,流域圏の物質循環には,人間活動・産業活動が大きな影響を与えており,有用資源の再利用やリサイクルなどの取り組みが非常に重要です.人口・食料・廃棄物などの問題なども含めて,学際的・総合的な取り組みが,今,望まれています.

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